島プリン君のBlog

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石垣島から行くあまり知られてない桃林寺権現堂とは?

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今回はあまり知られてない桃林寺権現堂について紹介したいと思います。

桃林寺権現堂はすごくいい場所で、私自身、宮古島に引っ越してきた際は桃林寺権現堂のこと知らなかったのですが、知人に教えていただいてから大好きな場所の一つになりました。神社や寺と言われるところは石垣島には沢山ありますし紹介もしてきましたけど、あまり知られてない桃林寺権現堂も一つほど書ければと思いまして今日に至ります。

<目次>

 

桃林寺権現堂とは

神社名:権現堂(桃林寺・八重山権現) 御祭神:伊弉冉尊 速玉男尊 事解男尊  創建:1614年 例祭日:無し(石垣市に確認)。

林寺(とうりんじ)は、沖縄県石垣市にある臨済宗妙心寺派の寺院。山号は南海山。本尊は観音菩薩八重山列島で最古の仏教寺院である。本項では、隣接する権現堂(ごんげんどう)についても併せて説明する。

国の重要文化財に指定されている八重山で最初に建立されたお寺。1614年、薩摩からの申し入れで建立され、当初は真言宗だったが、現在は臨済宗妙心寺派。山門には沖縄最古の木彫像である仁王像がある。隣接するのが熊野権現をまつる権現堂。1771年、明和の大津波で被害を受けたが、その後再建された沖縄最古の木造建築。

そしてそれらの御嶽とは別に、琉球八社宮古神社と同じく、琉球王朝時代から熊野三神をお祀りする「権現堂」があります。「琉球国由来記」には、「南海山桃林寺併社」として登場します。ちゃんと「神社」という記載もあります。宮古権現(現宮古神社)とほぼ同じ1614年に建立されました。1771年「明和の大津波」で破壊されましたがその後再建され、現存する木造建築物では沖縄で一番古いそうです(国の重要文化財)。ご祭神は、伊弉冉尊速玉男尊事解男尊です。
八重山諸島は、宮古島出身の私としては(勝手にライバル視しているため)とても気になる存在です。権現堂も以前から気になっていたのですが、まだお参りしていませんでした。今回私は、元奉務先である宮古神社の例祭に参列するため日帰りで宮古島に帰島。その時に石垣島を経由するという強行スケジュールで行ってきました。

朱色と赤瓦の、沖縄らしいとてもきれいな本殿です。同時期に造られた宮古権現もこんな感じだったのかなと思いました(勝手な推測です)。そういえば、那覇市首里末吉宮の本殿にも似ている気がします。末吉宮も戦前は国宝に指定されていました(現在の末吉宮は戦後の再建)。安里の八幡宮にも似ています。琉球王朝時代の神社はこんな感じだったのでしょうか。
宮古神社400年記念誌というものがありまして、この中に島民の証言を元に戦前の宮古権現堂を再現した図がありましたが、宮古権現堂の拝殿もこの権現堂と同じように、本殿とは分離した神楽殿のような造りだったようです。宮古権現堂は、2つの神社を合併して宮古神社にした為、戦前にはすでに取り壊されていた という事になります。石垣島ではそのまま権現堂として存続し、戦禍にも耐え、重要文化財の指定を受けました。なんだかうらやましいです。沖縄で現存する一番古い木造建築物って、かっこいいですよね。ただ宮古神社は宮古神社で、建て替えられて大きくなり神主も常駐しています。権現堂はお寺が管理しているようですので、神職はいません。(訂正※石垣市に確認したところ、結構前から石垣市が管理しているそうです。)神主としてはどっちがいいとも言えないですね…。しかし、沖縄の昔の神社の造りをそのまま残す権現堂は、大変貴重な神社だと思います。

 

アクセス

新石垣空港から市街地向けバスで約30分、博物館前で下車。片道540円でした。

他の御嶽や博物館(200円)を見学しつつ権現堂へ行きます。

バスを降りた通り(博物館と同じ通り)に桃林寺と権現堂があります。分かりやすいです。下車後バスの進行方向にまっすぐ歩いて10分くらいでしょうか。下の左の画像ではバス停を挟んで手前が権現堂、奥が桃林寺です。下の真ん中の画像は権現堂の門、右の画像は権現堂の拝殿です。バス停は「桃林寺」とありました。(空港→市街地行きバスは停まらないようです。)

 

最後に

今回はあまり知られてない桃林寺権現堂に行ってきました。歴史を知れば知るほど奥が深く桃林寺権現堂だけでなく他の石垣島にまつわる歴史を知りたいと思えた日でした。